ハイリーズの歴史


ハイリーズは、友田真吾の取得した特許を母体とした『打楽器をエレキ化するブランド』です。

その始まりは、プロドラマーとして20年間アコースティックドラムを母体とし、シンセドラムと電子ドラムを仕事で使い倒して、
それらの長所と短所を演奏する側として認識した上で、ビクターエンタテインメントの通信カラオケ『孫悟空』のディレクターに転職し、
MIDIデータ制作のディレクションを13年間で、約2万曲担当する事に由り、『音楽のアンサンブルの中に於ける打楽器サウンドのニーズ』
を痛感した個人の体験から、『エレキギターの構造の打楽器が何故存在しないのか?』という疑問から、発明、特許取得、
開発へと道を辿った結果に具現化された構造でした。

 ギターも、ベースも、エレキがメインだった子供時代から青春時代。 Rhodesに表徴されるエレピが、フユージョン界で大ヒューチャー
された80年代に青春を過ごした友田は、エレキ楽器のニュアンスを極めて自然と感じ、人間の心が伝わる大切な演奏の数々に魅了されつつも、
ドラムだけが、生で大音量な事を、当然のように感じて生きていました。

 そして、プロドラマーとして、著名なアーティストのバックサポートを数多く重ねる内に、自分の音が大きい事から、
自分のモニタースピーカーに返す音が大音量に為り、それがドラムのマイクにかぶり、ステージ上が音の渦になり、
大切な音がお互いに聴き辛いというステージ上の日常茶飯事な諸問題に奔走するスタッフ達の苦労を当たり前と思い、
『良い音を出す為に』大音量でドラムを叩き続けていました。 そして新し物好きな為、シモンズ、TAMAのテクスター、
パールのシンセドラム、ROLANDのTD-7。TD-20。オクタパッド。SAMPLER。
録音物を再生させるMIDIパッドを数多く仕事で使い、そのレイテンシーとニュアンスの誤変換に限界を感じていました。

やがてカラオケの仕事を始めて、音楽全体の一部であるドラムのサウンド創りを重ねていく内に、
SC-88のスタンダードセットの音で、充分音楽のドラムサウンドが成り立つ事を実感し始めました。

ドラム単体の音が良い事が、音楽を良くするとは限らない。

ソロ単体で良い音は、豊かな音であり、多くの楽器と混じり合うアンサンブルの中では、逆にミュートされたり、
スタカット気味なアタックが強調された音の方が、調和しやすい事を実感します。 そんなアンサンブルの中で『立つ音』
それならば、小口径の楽器をローチューニングして、エレキ化しても、充分使える音が出せる事に気が付き、
更には、生音がシャランシャランしているエレキギターが、ピックアップを通して、アンプから出力すると、
ギャジャーンギャジャーンするというエレキ化効果の野太さは、小口径な生音を大口径的に聞こえさせる
良い収音法である事に気が付きます。 

 更に申せば、電磁誘導方式の収音法は、磁界の磁気変動を電気化する為、空気を経由せずに収音される。

つまり『部屋鳴り』と言われる打楽器の鳴りを大きく左右させる環境による響きの変化を無視して、
演奏自体を純粋に『素音』として収音できる事に気が付きました。

『これは良い事ずくめだ!!』

何故、打楽器だけエレキ化されずに、生、シンセ、MIDIの三種類しか存在しないのか? この隙間を埋めてみたいと思い、
俄に実験を始めたのが、1996年。 早速、手応えを感じ、試作と共に、特許申請をしたのが、1997年の夏。 

元はと言えば、16インチのバスドラムを、1982年にカスタムオーダーでTAMAに造ってもらい、
ステージ上で使って居たら、雑誌の取材が来て、PLAYERに特集記事で公開されてから、ヤマハのヒップギグが発売され、
それ以来、各社が小口径バスドラをフットペダル接続部のリフター付きで発売を始めたが、私には、何のリターンもないという愚痴話から、
中央大学法学部の同窓会で友人達が、 『友田。未だ発表していないアイディアで特許取れよ! 皆で応援するから』 という
たわいのない話を真に受けて、このアイディアで特許を目指しました。 特許を取得すると、その法学部時代の友人が、
自分が顧問をしている会社の社長に会わせてくれました。 

 私はその社長に、自分の特許の説明をすると、その社長が、偉く気に入ってくれて、その会社がスポンサーになってくれ、
PCT出願へ道が広がり、更にサンプル制作と製品化への道がサポートされました。



この動画は、その製品化に向けてのデモンストレーションをスポンサーに訴える為の動画です。
このスポンサーから大量生産の話しが展開し、UFIPシンバルの大量注文を問い合わせた先に、
プロドラマー時代、友田がTAMAのモニターだった時に担当していた島野一郎氏が、MAPEXの社長になっていて再会。
『ドラマーの友田さんではないですか? 私、島野です』と返信が来た事から、一気に話が展開していきました。 

 ここから『どうせ造るならば、MAPEXブランドでエレキドラムを』という話しが盛り上がり、
最初のスポンサーから台湾のKHS Music Instrument Inc.へ、権利譲渡という話になりました。
この時期に、日本特許。中国特許。台湾特許。アメリカ特許全てを取得。
そしてKHSとの共同開発で、エレキドラムの世界発売を目指して開発が2年間行われました。 

 その開発の結果、造られたMAPEXブランドサンプル機にてのデモンストレーション動画が、以下になります。



 又、KHSとの共同開発の中で、最も忘れられない試作機が、『デフォルトボックス』でした。

友田の特許による収音法は、電磁誘導方式であり、アナログのまま収音するので、そのままアナログ回路にて、
周波数特性を音調整し、最適な音に変換するデフォルト値を設定し、更には各楽器のスイートスポットの高音域、
低音域をノブで自由に増幅出来る音調整部。この試作を実現したのが『デフォルトボックス』でした。



 このデフォルトボックスの試作は、100万円以上かかり、未だに製品化はできておりません。
結果的に台湾の開発者がギブアップした事で、2005年5月初旬に、KHSは開発生産の終了を宣言し、
特許と開発サンプル全てが、友田個人に返還されました。 

 そして個人に返還されたサンプル機を自分なりに欠点の修復、改善。
そして自分の理想であったコンパクト化を実現して、初代友田個人製サンプル機が完成しました。
特許を維持する為に、この製品を世に出す必要があります。 

 故に、八王子のイチョウホールの練習室を借りて、サンプル機を設置し、自分で演奏して録音撮影をして、
2005年9月中旬に、デモ演奏をインターネット上に公開させて頂きました。



 この動画をSNSを通じて公開させて頂くと、最初に

『是れ何ですか?! 私、青山純です!』

と、ハンドルネームから、突然、本名を名乗って、興味を露わにされたのが、青山純氏でした。 

 そこで、早速、スケジュールを調整し、試奏の公開許諾の契約書を作成し、捺印して頂いて
試奏を撮影録音させて頂いたのが、2005年10月29日でした。



 青山純氏の試奏を公開させて頂く事により、多くのドラマーに反響が行き渡る事となりました。
『是非とも製品化を!』という熱望が多く寄せられました。

 しかしながら、我が家には、MAPEXとの共同開発で製造され、返還された試作品しかありませんでした。
これを自分で製造し、製品化しなければならない。 そこから、必要不可欠な部品の調達。
小ロット可能なものを吟味して実際に取り寄せ、その部品を組み合わせて、収音機器を組み立てる為の部品を
SHADEにて設計して、設計図を作成し、八王子市役所の職員のご縁で製造工場を紹介して頂き、
部品の製造を依託し、組み立ても依頼して、初代CubeMicが誕生したのでした。

 その打楽器専用エレキマイク(初代CubeMic)の自家製造する為の個人商店『MIRROR COOL PROJECT』を
妻に代表になって頂き、設立したのが、2007年5月30日。 その初代CubeMicを搭載した
『Pick Up Small Drum』を披露する為のライブを開催したのが、2008年4月6日でした。
下の動画は、そのライブの冒頭で、独演ソロショー&デモンストレーションを実演した記録です。



 実は、このライブの2週間前に、青山純氏からオファーがあり、セッション第二弾が、 2008年3月23日に実現しておりました。
このライブで行った独演ソロショーのプログラムにも、挑戦して頂き、ツインドラムもさせて頂きました。
そのセッション記録のフルバージョンを公開させて頂きます。



 2008年7月。 

 《Highleads》というブランド名を決定して、 本格的な販売準備に奔走します。

 各ドラムメーカーに提携を申し入れた所、最終的に パールドラム様が意欲的に提携企画を展開して下さいました。 


 上の動画↑は、ドラムマガジンフェスティバルにて流されたPVです。 

 上の動画↑は、実際に展示された光景を撮影したものです。


2009年1月の『第一回ドラムマガジンフェスティバル』にて、 ピックアップマイク"Highleads"搭載のBOXカホン、
MINIスネア が、パール製品として販売を開始致しました。
(この2製品は、2009年中に完売にて、既に生産終了済みです。) 

 このパール様との提携から、逆に『パール製品にHighleadsピックアップを取り付け加工した製品を販売しても良い』
『必要な場合、パール製品に改造を加えても良い』という許諾を、パール様から申し合わせで得ました。

同時期に、MOTUの日本総代理店と提携をし『デフォルトボックス』的機能をソフト的に実現可能な
MOTUオーディオインターフェイスに、デフォルトプリセットを書き込んで販売する許諾を得ました。

 そして、2009年6月。 『MIRROR COOL PROJECT』が経営するWEb Shop 『MIRROR COOL SHOP』を開店致しました。

パール様のドラムシリーズの中から、リズムトラベラーを改造してエレキ化すると同時に、VMXシリーズ、VMBシリーズ、
BRPシリーズのドラムを特注で浅胴単一ヘッドにカット加工をして頂き、エレキ化するセットを試作致しました。

特にMaster Premium シリーズのバーチ胴であるBRPに、マイクマンジーニ氏のシグネチャースネアを組み合わせたセットが、
最高級品として、実に秀逸な仕上がりになった事を受けて、青山純氏が第三弾としての試奏をして下さいました。



2010年5月。シンバルを共振磁性体に圧接する方法が、シンバルの残響音をミュートしているというプロドラマーの要求に
応える為、『小出シンバル』さんと提携して『エレキ化して良い音に鳴る穴あきシンバル』の製造販売を開始しました。



2010年6月。 パール様は、スネア最小口径が10インチまで、タムも8インチまでしか製造しないという方針で、
ハイリーズの理想とする小口径をOEMで製造してくれるドラムメーカーとして、『ネギドラム』さんと提携して、
AltoKitシリーズを製造開始しました。



2014年11月。玉川大学にて、ハイリーズから始まる音楽拡命というテーマで2時間の講演を致しました。

下の動画は、玉川大学軽音楽部の協力を頂き、従来のスタイルとハイリーズを導入したライブの比較です。

2015年11月。玉川大学にて、ハイリーズで変わる音楽の可能性というテーマで再度、2時間の講演を致しました。

下の動画は、教授の部屋にあった電子ドラムを使って、マイクとCubeMicとMIDI変換の特徴を比較した解説です。

※ 講演内容は、ハイリーズの目指す未来であり、音楽拡命こそハイリーズの使命です。


CubeMic初期版からNewCubeMic-Wに至る迄

ハイリーズは、打楽器をエレキ化するピックアップの自社製造をしつつ、ノイズの低減、音質の向上を常に開発し続け、
CubeMic 初期版は、共振磁性体をアーチ状に反らせてヘッドに圧接し、ヘッドの共振を得る形式とし、
CubeMic UpGrade版は、アーチ状の共振磁性体内部に、スプリングを内蔵させて、磁石とジョイントし、
CubeMic Super2015では、ヘッドに共振磁性体を貼る形式に進化させ、年々進化をし続け
2017年から、本体部の素材をアルミから磁性体素材に変更して『NewCubeMic』とし、
2018年から、そのNewCubeMicを上下に2個逆方向に組み立てた『NewCubeMic-W』と進化しました。

その歴代の進化の度合いを比較した動画が、以下になります。



2020年1月。シンバルの音量を下げて、小口径化する究極として、『シンバル穴空け道』を開発した末、
サウンドハウスさんの『PlayTech』ブランドシンバル群を穴空け加工販売して良い許諾を得て、
自社製穴空けエレキシンバルとエレキハイハットの製造を開始しました。



2021年4月。
ハイリーズは、小口径のドラムをエレキ化する事に特化する為、『Highleadsスティック』で打撃する事を
長年推奨してきましたが、『マイスティックで叩きたい』というニーズに応える為に、新収音法を導入開始しました。


新収音法を伝えた所、以前ロートタムに取付加工されたユーザー様の導入が依頼され、この検証動画を作成しました。


この新収音法を導入した事をお伝えした事により、『菅沼孝三』さんが、『宇宙ドラム』にハイリーズを導入されました。



ハイリーズの2021年の音造り

ハイリーズは、今迄、ドンシャリな音造りにこだわり続けて参りましたが、Apple製M1チップの登場に由り、
パソコンの処理能力の進化を受け、新たな音造りとして、パソコン内部にて音処理した事で、中音域の良さ
を再認識するに至りました。
以下の動画は、その新たな境地で、取り組んだソロ達です。



ハイリーズは友田真吾が生きている限り進化し続けます


生ドラム内蔵設置も、これで大丈夫!