和太鼓の小太鼓にCubeMic(DJ-X)を取付加工しました。

(舞台袖で調整中に撮影。公開許諾済みの写真です)

和太鼓隊は日本の伝統であり、日本中に存在しますが、多くの太鼓隊が

小太鼓と中太鼓と大太鼓を構成しており、大太鼓中太鼓を思いっきり叩くと

小太鼓の音量が小さすぎて聞こえないという症状に困っていると思います。

とあるプロの和太鼓集団から、どうしても1人で叩く小太鼓4個の音が、

14台中太鼓フルショットの音量に勝つようにしたいという依頼を受けました。

先ずは小太鼓の皮を外します。結構柔らかく湿った感じの胴が登場しました。

DJ-Xのユニバーサル取付金具を固定する為のM6の穴2個と、配線を外に出すM8.5の穴を空けます。

DJ-Xをネジ止めし、DJ-X本体部の配線を、外のXLR端子と、ギボシ端子で結線します。

胴外側に固定用金具を角度付けして設置し、このようにXLR端子を固定します。

皮を張り直して、小太鼓4個にDJ-X取付加工完了です。

ステージでの光景(公開許可を頂いていないので、小太鼓のアップのみです)

アナログミキサーに、4個の小太鼓を入力して、Main Outからエフェクターに送ります。

小太鼓4個を、ZoomのB1に繋いでエフェクト設定して、Main Outからワイヤレスシステムに送信します。

14台ある中太鼓のフルショットとの合奏を行う壮絶なショーで、見事に小太鼓はスピーカーからクッキリと聞こえる結果を得ました!

ハイリーズは《打楽器をエレキ化する発明》を皆さんに提供する事を以て、《自在に音量調整できる》利点を用いて、音量差の激しい楽器同士に調和を与えます。

ハイリーズはエレクトリックです。エフェクト設定が重要です!


共振磁性体が破損した時の応急処置から始まる新たな共振磁性体利用術

※ この方法は、特許3434509号に記述済みの方法です。

特許3434509号の特許には、様々な収音法が記述されております。

その中でもドラムという、頻繁に張り替える薄いプラスティックヘッドに対する

収音法が、現在のCubeMicの構造、共振磁性体の耐久性を決定している対象です。

しかし今回の和太鼓の小太鼓は本物の皮の打撃面で厚く、太いバチでガンガン叩いたので、

本来の対象ではないドラム専用共振磁性体は耐久性が保たず、破損してしまいました。

CubeMicを購入された、皮の張り替えをめったに行わない楽器ユーザーの皆様。

そして本番直前とかにドラム専用共振磁性体の破損に気が付いたユーザーの皆様。

緊急時の応急処置でもあり、厚い本皮ヘッド用(コンガ・ジャンベ等)の

ドラム専用共振磁性体を利用した新たな収音法として、この事例を参考にして下さい。

打撃と皮の厚みに耐えられずに破損してしまったドラム専用共振磁性体
穴部を、本体部に当たって折り目が付いている手前でハサミで切り落とします
破損した側も、折り目の部分をハサミで切り落とします。
このように新たな共振磁性体(左)、破損した部分、切り落とした破片に分けます
新たな共振磁性体を、両面テープに貼り、ハサミで四方に余裕を作って切ります
このように両面テープに貼り付いた共振磁性体が誕生しました
CubeMicの上に、ナットのように磁石にくっつく鉄製の金具を置きます
両面テープに貼った共振磁性体を、このようにナットの上に磁力で固定します
CubeMic本体の中心に来るように固定し、両面テープの裏側の紙を剥がします
皮を締めるボルトを一本取り付けて、皮を締める場所を確定します
ボルトをナットで締めるべき穴に挿し込み、皮を押し付けます
このように磁力より両面テープの粘着力が勝って、皮に共振磁性体が接着されます
共振磁性体の位置が確定したら、上からガムテープを貼り、剥離の防止をします
このようにキレイに共振磁性体が両面テープとガムテープにより皮に固定されました
これで完成です。皮を張り替えるまで、使用出来る事でしょう

この新たな方式で、厚い本皮ヘッド用のCubeMic収音が安定した音で、ご利用できる事になります。

圧接していない分、減衰音も長くなります。

なお、この手法から、強い打撃に対する新たな収音法として、
2015年から、Highleads☆Superシリーズへの移行が実行されました。


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