電子ドラムとコンパクトエレキドラムRT7を音量測定器で測定

コンパクトエレキドラムRT7を納品した際に、電子ドラムが設置されており『階下のパッドの騒音がうるさいと、何時も妻に言われているんですが、ハイリーズドラムとどっちがうるさいかを調べたいんです』と要請を受け、音量測定器と録音機とデジカメを使って、全く同じ演奏撮影測定実験を行いました。

電子ドラムをダイレクトに測定してみました。

コンパクトエレキドラムRT7をダイレクトに測定してみました。

先ず、部屋でダイレクトに音量を測定したところ、残念ながら4dB程度、コンパクトエレキドラムRT7の方が音量が優りました。これは多分、シンバルの高周波数が響く為と思われます。しかしシンバルの高周波数は、壁を隔てると一気に伝達力が無くなる部分です。

電子ドラムの振動音量を、階下で測定してみました。

コンパクトエレキドラムRT7の振動音量を、階下で測定してみました。

今回、最も調べたかったのは、階下の音量調査でした。階下では、やはり合成樹脂パッドを打撃する事に由る振動の方が、全然ハイリーズドラムを演奏する振動よりも8dB近く大きい事が測定されました。

ドラムの騒音で、最も重要視されるのは、重低音であるバスドラムと、足踏みの振動であると言われております。

アコースティックドラムのバスドラムの重低音の防音は-135dBが必要であり、

その防音を実現させる防音室の施工は350万円位かかるという見積も見た事がございます。

ハイリーズは、小口径の水平型バスドラムを軽くビートする事により生じる低音をCubeMicで収音して、増幅しEQにて重低音を持ち上げている事と、上から下にヘッドをビートした振動のみの為、ヘッドが振動を緩和する事も含めて、床下に与える振動が、合成樹脂を打撃してダイレクトに床に浸透する振動より緩和される材料が多いと思われます。

電子ドラムよりも、階下の音量が小さくなる理由
1.ドラムヘッドの弾力性により、振動が吸収される
2.水平型故の上下運動を以て、振動伝達に無駄がない
3.音調整されている為、弱い打撃で良い演奏ができる

しかしながら、あくまでもハイリーズの創始者自身が演奏している実験ですので、どこまで信憑性があるかどうかは、この動画を見て頂き、出力音のニュアンスを聴いて頂き、演奏者の人柄を考えて頂き、皆様がご判断下さい。

又、上原直隆さんが、感想を述べておりますが、あくまでも個人の意見です。

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